前回のコラムで土壌(腸の中)をきれいにするには酸素とミネラルがとても大切です。とお伝えしましたが、今回はミネラルについてのお話です。
酸素、水素、窒素、炭素の4つを除いた他の必須元素の事を総称してミネラルと呼び、カルシウム、ナトリウム 鉄などがあります。ミネラルは化学反応を起こすためのものと思われがちですが、ミネラルが人間の体の中に入って何をしているかというと・・・。例えば、カルシウムは丈夫な骨や歯をつくります。ナトリウムは体内の水分量や体液の浸透圧の調整する役目があります。その他のミネラルも見えないところで色々な役割を持っています。
ミネラルは体の中ではつくられないので、食べ物から摂る必要があります。近年、体の中のミネラルが不足している原因として、昔は木が枯れて、そしてそのまま堆肥として使うというように、ミネラルを大地から吸った植物が枯れてまた大地に戻るというサイクルができていました。今は、枯葉は除けて農薬で土を作っているので、だんだんだんだん土壌が疲弊してきてしまっています。だから、野菜に含まれるミネラルそのものが少なくなっていて、野菜を食べているつもりでもミネラル類が全然足りない現状があります。
ミネラルが足りなくなった事で色々な疾患がたくさんでてきています。例えばカルシウム不足で骨や歯がもろくなったり、鉄や銅の不足で貧血になったりと様々です。では足りないミネラルだけを補ったらいいのか?と言うとそういうわけではなく、逆に摂りすぎることで今度は過剰症になる恐れがあります。すべて必要な量のバランスがあって、このバランスをいかに崩さないでおくかがとても大事なことなのです。
では何から摂っていくのがいいのか?鉱物、鉱石からミネラルを摂るものもたくさん売られていますが、人間は何を食べて生きているのかと言えば植物が主です。だからその力を借りて自分たちが食べるものが血となり肉となりというやり方が人間の何万年何十万年とやってきていることなので一番体に馴染みやすいです。植物からミネラルを摂ることになるので毒素もそんなに摂らずにすみます。
色々な商品が世にはあふれていますが、どれがどのように扱ったら安全なのかという事を自分たちでよく考えて摂取していく。何々が足りないからそれだけを足せば良いという問題ではないという事をしっかり分かって頂いて、色々な物を見る目を養って頂きたいと思います。